今日は久々に記事を更新。これから定期的に就活・キャリア関係のポストをしていきたいと思います。
さて、なぜ今日記事を投稿しようと思ったかというと、
昨日のイベントの報告をしたいと思ったからです。
昨日のイベントとは、
僕が関わっているNPO法人新社会人養成塾Boosterの、
就活生・内定者支援セミナー”Lecture”です。
その”Lecture”の多摩地区(今回は首都大)上陸第一弾として、
今回はオリエンタルランド前社長・特別顧問の福島祥郎さんに、
「東京ディズニーリゾート成功の鍵」というタイトルで講演をしていただきました。
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このイベントは二部構成で、
第一部の講演に引き続いて、
福島さんに加えて、Booster代表理事の田尻邦夫さんを交えて、
僭越ながら僕が学生コーディネーターを務める形で、
第二部に「社会人として活躍するには」というテーマで、対談を行いました。
特に印象に残った点を中心にレポします。
第一部講演:「東京ディズニーリゾート成功の鍵」
第一部は福島さんの講演。
「東京ディズニーリゾート」はなぜ成功したのか?ということについて、
哲学的精神論的なアプローチから語っていただきました。
福島さんはオリエンタルランド社初の生え抜き社長。
つまり福島さんは新卒でオリエンタルランドに入社されたわけです。
「遊園地を創るって、なんか楽しそう」という想いを持って。
当時はディズニーランドなんてもちろんなくて、
オリエンタルランドなんてほとんど誰も知らない、
社員がたった20名のいわば「どベンチャー」でした。
入社6年目にして念願の「レジャー開発本部」のレジャー企画室へ。
つまりディズニーランドを創り上げる部署ですね。
そして米国の本場のディズニーランドに研修にいって、
あらゆること(雑用まで)をこなし、
ディズニーランド魂を身につけ、
日本に戻ってからは人事部採用課長へ配属され、
「人材」面で会社をサポートすることに。
しかし、会社の広報力不足で「内定切り」ならぬ「内定辞退」が続出し、
社長に「広報はどうなってるんだ?!」と直訴したところ、
「じゃあキミがやってよ」と言われ、広報課長に配属されたのです。
「いかにもベンチャー!」という任命の仕方ですが、
これが福島さんにとって最大の転機になったといいます。
広報の仕方を学ぶために、
千葉で最も広報がうまいと言われている某企業の広報担当に土下座をして、
「広報を学ばせて下さい」と頼み込み、そこから人脈を広げていき、
「仕事は人と人との触れあいから拡がっていく」
という原則を体験から学ぶことができたそうです。
その「教え」は2005年に社長に就任した後も活きたと言います。
そんな福島さんが大事にされているのが、 ものの考え方、すなわち経営哲学です。
■アトラクションやサービス、ショーなどの見える価値とは違う、見えない価値、情緒的な価値がある。
一つは感覚、五感。二つめは、生理=形、デザイン、色、光、音。三つめは心理=嗜好、感動、心地よさである。
目に見える価値と、目に見えない価値。
表面だけどんなに着飾っていても、分かる人には分かる。
言葉にはできない「何か」がそこにある。
その「何か」を創り上げるためには、目には見えないところで驚くべき努力をしつづけていく必要がある。
東京ディズニーリゾート(ランド&シー)のあり得ないまでの非日常性、
解放感は、 目には見えない価値が成せる業なのだろう。
■決して逃げない。運命は自ら拓き、変えることができる。
壁となるのはいつも人。 抵抗を受けたときに諦めない。とにかくやる、ということ。
苦しめば苦しむほど人は成長できる。
■自分の器はそう大きくない。周りにいる優秀な人から常に学びつづける。
■アイデアはゼロからは出てこない。A,B,C,D…いくつかあるものを組み合わせて、初めて良いアイデアに なる。社員だけでなく、アルバイトからもアイデアを出させる。それだけだと価値のないものも、他者のアイデアと掛け合わせることで、びっくりするようなアイデアに昇華できる。
■人間は知識だけではダメ。知・意・情の3つをバランスよく鍛えなくてはならない。知とは知性・技能、意とは意思・意欲、情とは感性・人間力である。
などなど非常に有難いお話を聞くことができました。
そうして第一部を終え、休憩を挟み、
↑第二部準備中です(笑)
いよいよ待ちに待った第二部です。
僕はこれまで、FJSのイベントで何度かコーディネーターをやっていたので、
それになりに司会の経験はあるのですが(あくまで「それなり」)、
誰もが知る大企業の経営者二人とこういった形でお話しするのは、
もちろん初めてだったので、緊張はハンパじゃありませんでした。。
そんな状態でしたが、いざ話し始めてしまえば何のことはありません。
お二人が、また会場の皆さまが話しやすい雰囲気をつくって下さったおかげで、
ナチュラルに司会を楽しむことができました。
とまぁ僕の話はどうでもいいとして、肝心の中身です。
対談は、学生視点からの質問を僕が代弁者として、
二人に投げかけ、それぞれに応えていただく、といったオーソドックスなもの。
これも印象に残った点だけピックアップしてご紹介します。
■就活生の「大手志向」をどう考えるか。
田尻さん:
「大手」とか「ベンチャー」とかいう枠にとらわれずに、
「自分がやりたいこと」を軸にして、それが実現できるかどうかで会社を選べばいい。
人気企業ランキングやマスコミに踊らされずに、
「どんな会社が伸びているか?」を冷静に考え抜けば良い。
田尻さん:
上司があまりに優秀だったせいか、仕事があまりなく、
仕事が終わってはひたすら遊んでばかりいた(笑)。(お二人共通)
ただ、「会社が何のために存在していて、自分は何のために存在するのか」
ということは常に考えていたかもしれない。
当時は「商社無用論」が流行っていた。
偶然入ったとはいえ、自分の会社に愛着を持っていたので、
「どうせなら商社を有用なものにしてやろう。どうやったら有用になるのか。」
これを常に考えていた。
なんとなくで良いので、早くから夢やビジョンを持つことが大事。
福島さん:
出世欲はないよりはあった方が良い。
ただ、出世を目的にしてそこにこだわるのではなくて、
「いつかあんなカッコイイ車に乗ってやる!」とか、
そういう漠然とした形でも構わない。向上心、上昇志向は大事。
田尻さん:
出世欲はなくても構わないが、出世した方が良いのは確か。
なぜなら、役職が上の方だと、権限も強い上に何より入ってくる情報量に雲泥の差がある。
何かをしたい、と思ったときに出世しているというのは非常に強い。
出世は目的ではなく手段である。
福島さん:
極論を言えば、何も求めない。
学生時代にやってきたことがすぐ仕事で活かせると思ったら大間違い。
全体像がわからない状態で仕事を動かすことはできない。
与えられた仕事を一つ一つしっかりこなしていくことが重要。
僕が新卒社員だったころは、毎日仕事で見ること、知ることすべてが新鮮だった。
毎日スポンジのようにいろんなことが自然と吸収できた。
田尻さん:
大事なのは3つ。
一、与えられた仕事は全て買ってでもやれ。
一、「なぜこうなっているのか?」という思考を意識的にしろ。
一、みんなが嫌がる仕事こそ、進んで引き受けろ。
福島さんが言ったように、最初ははっきりいって何もできない。
与えられた仕事を一つ一つこなしていくことでしか、人は成長できない。
田尻さん:
断言する。全くない。
僕は「会社の正義か、自分の正義か」で判断に迷った時は、
自分の正義を信じて決断しなさいと部下にも常に言い続けてきた。
なぜなら、社員個人が会社のためを思って行った不正というのは、
結果的にいつか会社の不利益になり、自分の首を絞めるから。
福島さん:
世界が、日本が精神的におかしくなってきている。
「日本を、社会を善くしていこう!」という美意識を、
皆さん一人一人が持って行動していくことが大事。
田尻さん:
僕が常々いうのが、
「回り道をしなさい」
ということ。
きっと皆さんは今まで大きな挫折をそれほどすることなく生きてきた人が多いのだと思いますが、
人生は挫折ばかりなくらいがちょうどいい。
ストレートに就職するだけが人生じゃない。
留学に行ったっていいし、留年して海外をフラフラしてたっていい。
若者はもっともっと回り道をすべきだと思う。
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最後にお二人からステキなメッセージをおっしゃっていただき、
本イベントは大盛況のうちに閉幕することができました。
改めて、このイベントが実現できたこと、
コーディネーターとしてあの場に立てたことを強く誇りに思います。
はるばるいらしてくださった福島さんや田尻さんはもちろん、
Booster多摩支部の支部長・副支部長として尽力してくれた佐田君と井上君、
その他首都大まで駆けつけてくれた事務局リーダー松浦君ほかBoosterのメンバーや谷口ゼミ有志の二人。
そして当日いらしてくださった会場の皆様に本当に感謝です。
僕自身、来年4月から新社会人となる身なので、
今回のお二人のお話はどれも参考になるものばかり。
早く社会人になりたいなーと思います。
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本レポートの締めくくりとして、
ディズニーの産みの親であるウォルト・ディズニーのことばを紹介したいと思います。
「この世にイマジネーションがある限り、パークは永遠に未完である。」
―"Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world."
ウォルト・ディズニーが遺したことばの中でも最も有名なもののひとつです。
ディズニーが成功した鍵はすべてこの言葉に凝縮されているといっても過言ではありません。
永遠に未完。
この言葉を福島さんは
「無限創造」
と言い換えてレジャービジネスを行っていたそうです。
だからこそTDRはいつまでも進化を続け、
いついってもワクワクドキドキできるんでしょうね。
この考え方、人間の人生にも全くそのままあてはめることができますよね。
この世にイマジネーションがある限り、僕らの人生は永遠に未完である、と。
だからこそ、いくつになっても学び続け「無限創造」を自ら成し遂げ続けなければならないのでしょう。
還暦を過ぎても貪欲に前を向いて学び続け、創造しつづけるお二人を見て、
そんなことを夢想していました。
一生現役。一生チャレンジャーでありたいですね。
↑福島さんを囲んで。
↑田尻さんを囲んで。
イベント終了後の懇親会では、田尻さんや福島さんという、
ありえないほどすごい人と学生がざっくばらんに話し合っていました。
こういう場っていいですよね。
「すごい社会人」と出会う場。なかなかないです。
次回更新では「くたばれ!就職氷河期」を紹介したいと思います。
乞うご期待。
